擬岩を作る! その11 色モルタル

擬岩の色モルタル塗り
擬岩の色付け作業です!

さて、ある程度できたところで、仕上げに入ります。
本当は、全部できてから仕上げなんですが、それをやるといつ終わるかわからない・・・
ということで、キリのいいところで、仕上げに入ります。
今の状態は単にモルタル仕上げです。
ですので、灰色・・・。しかもスサを入れているので、ところどころ毛羽だっています。
また、表面は結構でこぼこです。
最終的に目標としている色は黄色っぽい砂岩調の岩です。
ですので、色モルタル仕上げとします。
色モルタルは自分で調合することにしました。
白セメントがベースとなります。
ここに色粉を入れるわけですが、実はこの調整が本当に難しいです。
最終的に乾かないと色がわからないからです。
左官道具の卸のお店に色粉を使ってのカラーチャートがありましたので、これとにらめっこ。
まずは山吹色を使うことにしました。
セメントは20kg。それに対してだいたい80gくらいの色粉となります。
砂は珪砂を使います。珪砂はガラスみたいな砂です。通常のモルタルと同じくらいの調合とします。セメント:砂=1:3くらいですね。
まずは、白セメントトロ船(セメントこねる船みたいなトレイ)に入れます。
色粉を入れて、まんべんなく混ぜます。
そこに珪砂を入れ、混ぜていきます。
水を入れますが、今回は、仕上げ用のカバーコーティングですので、相当柔らかめに練って問題ないです。
これも、手でやっちゃった方が楽です。
バケツに入れて、手で岩の表面を塗っていきます。岩は表面がでこぼこですので、容易にモルタルは乗ります。
表面を多少なめらかにする感じで乗せていきます。
このときですが、あまりなめらかにしすぎると岩っぽくないので、多少稜線を付けていきます。これは鏝で仕上げていきます。角があると岩っぽくなります
所々、ヒビなんかも入れても良いでしょう。
この色モルタル仕上げは、まわりに飛ぶと色が付いてしまうので、養生をしておくことをお忘れ無く。
結構水っぽくモルタルを仕上げていますので、手ですくってなでつける・・・というような作業になります。
手でやっていると指の後がつくことがあります。これは不自然ですので、最後生乾きのときに、こすりつけて、不自然な線を消していきます
このとき落ちたモルタルは再度使っちゃいます。本当はあまり良くないのでしょうが、練り直して使ってしまいました。(もったいないので・・・・)
さて、肝心の色なんですが・・・・・。
山吹色だけですと、なんかレモンっぽい色になってしまいました。
まぁ、確かに白モルタルですから、わからないでもないです。
これはちょっとまだ色調整が必要ですね。茶色とか足した方がいい。
で、最終的には白モルタル20Kgにたいして、茶色20g、山吹色60g程度に落ち着きました。
先にやったレモン色の岩ですが、これは後で色調整したモルタルを少し塗りつけたり、水性スプレーとかで修正しましたので、そう違和感のない仕上がりになりました。
白セメントは結構高いんですよね。
今思うと、普通のセメントでも良いかと思います。
こちらの方が若干暗めにできあがるので、岩らしくなるんじゃないかな?
擬岩の色モルタル塗り
参考までに、色モルタルを塗った後の写真を載せておきます。
何気ない色ですが、結構苦労しました。


 

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