フロアジャッキの修理

フロアジャッキが壊れてしまいました。

長年使っているARCANのアルミフロアジャッキ
先日、ジャッキアップした状態でそのまま放置していたら、ピストンが動かなくなってしまいました。

まずはバラし始めます。
まずジャッキハンドルの前にあるバーを外します。
これは六角レンチで緩めます。サイズは5mmかな?

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こうすると、プランジャー(ピストン)にアクセスできるようになります。
向かって左側は簡単に抜けましたが、右側が噛みこんでいました。(この写真はすでに外れた状態)
なにをやってもなかなか抜けません。
こじりながら、なんとか抜きました!

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ピンボケですが・・・。これが抜けたプランジャー。
どうも曲がってしまったようです。
ジャッキアップした状態で放置したためか、プランジャーに負担がかかって曲がってしまったのでしょうね・・・。

で、この部品だけでないか調べてみましたが、無い。
ARCANにも問い合わせましたが、なんの返答もなし。

このプランジャーですが、実際には二つの溝にOリングがはいっていて、それでピストンとして押しているのですね。
なので、サイズさえ分かれば、旋盤で作れそう。

実物のサイズを計測しました。

 

こんな感じです。

旋盤ですが、いつもお世話になっている電装屋さんのところにありましたので、使わせていていただきました。
(ちょうど、足車のエアコンが故障したので、その修理をお願いするついでです。)

旋盤ですが、ある程度チャックサイズが無いとダメですね。直径20cmほどの大きさは必要そうです。
これならがっちり固定できるので、削れます。
1時間ちょっとで完成。

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上がもともとのプランジャー。下が削ったものです。
送りが早かったのか、バイトに問題があったのか、ちょっとざらつきはありますが、
特に問題なく穴におさまりました。

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ジャッキオイルはこれを使いました。
古いオイルは抜いてあります。(縦にしたりして、完全に抜きました。)

2/3以上は入ったかな・・・

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オイルを入れながら、エア抜きしました。
エア抜きはジャッキを緩めた状態でハンドルを動かしていきます。
エアが入っていると、オイル注入口で音がするのでわかります。
この音がしなくなり、かつめいっぱいオイル注入しました。

まだ、重いものは上げていませんが、とりあえず、動作しているようです。

今回の故障の際に、超低床ジャッキを購入。
これで我が家のジャッキは
・QUICK JACK 4輪一気に上げられる油圧ジャッキ
・ダルマジャッキ ちょっと下から支えたい場合に使う
・油圧計パンタジャッキ 日本車などサイド部分にしかジャッキポイントが無い場合に利用。あとは、長距離用。
・超低床フロアジャッキ 今回のアルミフロアジャッキが壊れたので購入
・今回のアルミフロアジャッキ

となってしまいました(笑)

まぁ、教訓ですが・・・
「フロアジャッキで上げたままにしてはダメ。必ずウマをかけること!」