ペイント乾燥ヒータの自作

車いじりで時間がかかるのがペイント作業。ちゃんと乾燥させないと次に進めないからです。
乾燥用ヒータを買えば良いのですが、値段が高い!と言うわけで、自作することにしました。

買うと平気で2万、3万円します。(もっとする?)
最近の流行はカーボンヒータだそうで。ハロゲンに比べると、電気消費量が少ないとも言われています。

カーボンヒータ自体は、ネットで買うと5000円ほど。
今回選んだのはTEKNOSのカーボンヒータです。(CH-IR901K)

450W,900W切替方式です。

これだけでも使えますが、やはりスタンドが欲しい。
いろいろ考えましたが、単管で組むことにしました。

ジョイフル本田に出かけると、多くのサイズの単管があります。
標準のだと太すぎると思ったので、直系サイズ32mmほどの単管を2mX2本購入。

あとは、クランプ。
90度固定のクランプと、自在に動くクランプを購入。
ヒータ本体の固定には、根田などに取り付けるタイプのものを購入しました。

ペイント乾燥ヒーター

いきなり完成画像です(汗)

足は50cm3本で組んでいます。

ペイント乾燥ヒーター

途中に横一本噛ませた理由は、角度をつけられるようにしたかったからです。
例えば、ボンネットとかですね。
あと、ボルトを手で回せるタイプに変更しました。
そのままだとつまみ部分が邪魔なので、10mmほどのカラーをかませてあります。

これで、上下前後に動きます。

ペイント乾燥ヒーター

これが本体との取り付け部分。ねじ止めしています。

ペイント乾燥ヒーター

本体後ろに縦に単管を渡し、それをスタンド垂直部分にクランプで留めます。
これは、固定ではなく自在タイプ。
できるだけバランスが取れる場所で留めます。

ペイント乾燥ヒーター

つまり、回転するんですね。
これで縦横どちらも使えます。

ちなみに・・・・

このヒーターは転倒すると自動でスイッチがオフになります。
なので、この取り付け前に、本体をバラし、そのスイッチを無効にしました。(このスイッチの場所は上部付近にあります。コードをたどるとすぐにわかると思います。)
これ、原理は簡単で、マイクロスイッチのところに金属のボールがあるだけです。
要は、垂直であれば、ボールの重さでマイクロスイッチがオンになる。倒れると、そのボールが外れるので、スイッチオフになるということ。
なんか適当なものを突っ込んでボールを動かなくなるようにしただけです。
まぁ、原状復帰する必要がなければ、単純に直結してしまえば良いと思います。

ペイント乾燥ヒーター

実際に使っているシーン。(旧車のレストア作業です。詳細はこちら。)
パテの乾燥には最適ですね。
今まで、ペイント後にクラックが出たりしていたのですが、この原因はパテの乾燥不足でした。
要は、乾燥不足のままで塗ってしまったため、割れたり、引けたりしていたということ。
30分ほど当てれば乾燥できます。

ただ、塗装の場合は、しばらく乾燥させ、徐々に温度を上げるようにした方がよさそうです。
急激に温度をあげると、中に閉じ込められた空気が膨張してピンホールなどの原因になるから。

使った感じはなかなか良いです。
これなら、ばらせば片づけられるし、冬場の暖房としても使えます。(もともと暖房器具です 苦笑)

ちょっと修正必要な場所があります。
90度固定クランプなのですが、使っているとがたついてきます。
なので、そのうち溶接し直そうと思っています。