パントリーなのですが、単に棚があるだけで非常に使い勝手悪いので、スライドシェルフ化することにしました。
現状確認
新築時からついていたパントリーです。両開きタイプで、中は単に棚を付けてあるだけ。(中の写真撮り忘れました 汗)
奥行が800mmほどあるので、棚は奥の400mm程度の深さ。なので、手前にはおけないので、かなりデッドスペースができます。
かなり使い勝手が悪いので、引き出しタイプの棚(スライドシェルフ)とすることにしました。
スライドレール
一番重要な部品はスライドレールです。奥行きが800mm。これらを全部引き出すとなると、1800mmは必要。しかも重量が乗ることになります。
こうなると、通常売っているスライドレールでは到底無理です。
アマゾンでこんなのを見つけました!(写真出典:Amazon)
120kgまで耐えられるスライドレールです。ちょうど目的は合致しますので、これを購入しました。(少々お高いですが)
800mmで開くと1850mmまで行きます。これなら、800mmの棚を作ったとしても、全開できます。
その他部材購入
他に必要なのは、棚の枠や棚板ですね。枠はおおよそ2100mmほどの高さになるので、相当な長さが必要となります。
基本部材は、21mm厚の1200×2400合板を購入。他910×910材。その他合板数枚購入。
製作開始!
まずは棚関係作りから。290mm幅で切ります。
棚板は仕上がりは850mm幅を予定。材の厚さが21mmなので808mm。
棚板には補強用にリブを付けました。1つの棚枠に3枚入れることで、枠として補強する狙い。
枠側に取り付け用の穴をあけておきます。(数か所間違って開けたところあり 苦笑)
自由に棚を設置できるように、棚のレールを取り付けます。そのままではレール分が飛び出してしまうので、トリマーで5mmほど掘り下げます。
ちょうど手元に長いアルミ角材がありましたので、それをガイド代わりにしました。
レールを収めるとこんな感じですね。
乗せる棚板の方は、転び止めを付けました。これ、普通のL字プラアングルだとちょっと高いので、石膏ボードの出隅処理に使う補強材を使っています。
厚さは薄いですが、この目的にはよさそう。(ただ、出隅に取り付けるための両面テープが貼ってあるので、これをはがすのが面倒でしたが・・・)
釘止めしました。
取り付け場所の確認。
写真上の方に元の棚が見えると思います。元の棚は全部外します。(自分で取り付けたのですが、外すの結構難航しました。コーススレッド+インパクトドライバで止めていたのですが、結構ネジをなめてしまいました。
この床面ですが、手前に20mmほどの高さの枠があります。(ドアストッパーが付いているところ。)これだとスライドレールが引っ掛かりますので、嵩上げします。
嵩上げしたところ。
これにスライドレールを取り付け、その上に棚枠を置くわけなのですが、このままだとスペースがないので、スライドレールを固定することが困難となります。(要は棚が邪魔で奥に手が入らない。)
なので、スライドレールの上にいったん板を取り付けます。(その後、その上に棚枠を載せて枠ごと固定します。)
こんな感じですね。かなり重量かかると思うので、すべてねじ止めしっかりしておきます。
レールを伸ばしてみたところ。
このスライドレールですが、左右は同じなのですね。上下も同じなので、方向にあわせて取り付けます。ちゃんと同じ方向にレールが動くようにしなければなりません。(当たり前ですが、結構、頭混乱します 笑)
板にかなり負荷がかかると思うので、しっかりとねじ止めしています。
先ほどのレール+板を取り付けます。こちらも下の板にまで届くくらい長めのコーススレッドでしっかりと留めました。
これくらいまで引っ張り出せます。この状態で、人が乗っても十分に耐えます。
棚枠は家の中で組み立てました。
いったん載せてみたのですが、やはりというか左右にぐらつきます。そもそも垂直に立っていない。
これでは危ないし、スっと開け閉めできないので、上部にガイドを付けることを考えます。
これが結構厄介。というのも、棚は800mm、全部開くと1m近く動くわけですから、単にガイドでは外れてしまいます。
つまり、スライドするタイプのガイドが必要ということ。こうなると市販品はありません。
考えた結果がこれ。
中に木製のガイドがあり、コの字チャネルの中を滑ります。さらにその外側をL字アングルで挟み、コの字チャネル自体も滑るようにしました。
コの字チャネルのエンドにはストッパーを付けます。またチャネルが外れないように中にスリットを掘ります。
木製ガイドを取り付けたところ。
こんな感じでコの字チャネルが入ります。
棚枠上部。L字アングルとコの字チャネルがこんな感じに入ります。
コの字にスリットが見えると思います。これはネジで軽く留めることで、チャネルが外れるのを防止するためのものです。
思ったように動いてくれました!ちゃんと垂直になるし、揺れも少ないです。
表の扉は元あったものを流用します。ただ、裏側にへこみがあるので、修正してツライチにします。
扉と取り付けました。まずは取っ手を固定し、その後裏側から棚枠をねじ留めしています。
完成!
とりあえず出来上がりです!
こんなかんじで開きます。
棚を入れてみたところ。
収納してみたところです。
これなら奥のものも簡単に取り出せるので、使い勝手は増したかと。