将来歳をとったとき、階段に手すりが必要になると思います。作業できるうちに製作に取り掛かりました!
部材調査
まずはロートアイアン部材の調達からです。これには前にフラワーボックスを作ったときに使ったレッキーメタルさんにお願いすることにしました。ここは結構リーズナブルな価格なんですね。(前は「クラウン通商」というところから買ったのですが、名前が変わったようです。取り扱い商品は同じだったので、同じと思います。)
WEBサイトでカタログも見ることできるのですが、かなり大変なので、カタログを送ってもらうことにしました。
スクロールとかでもめちゃくちゃたくさん種類あります。
設計作業⇒部材調達
今回作る場所はアプローチ階段部分と玄関前のところ。

アプローチ階段はここです。
カタログを見ながら部材拾い出し+設計作業です。当然ですが、ある程度形になっているものはお高いです。
なので、長尺のバーと飾りの唐草、手すり部分を購入することにしました。

いつものように方眼紙でデザイン。方眼紙の良いところは手描きでもできちゃうところですね。ああだこうだ考えながらメモ的に描いていきます。
手すりの支柱ですが、ソリッドの方がしっかりしますが、お高いです。またカットするにも大変。先方と話をしながら決めていきます。話によると、両端はソリッド支柱が必須。ですが、途中は中空でも良いとのこと。
この支柱、槌打ち模様のあるものでソリッドと中空両方あります。
手すり部分はレール部分と端部分は別に売っています。この端部分のデザインも何種類もあります。溶接してつなぐイメージです。

こちらは玄関前の手すり。同じく方眼紙デザイン。
唐草模様ですが、溶接でつけると溶接したところが見えるのでバンド材も購入します。
まぁ、結構なお値段になります。15~6万円くらいですね。重量もなかなかです。
製作作業 穴あけ
今回アプローチ階段の花壇部分に取り付けるので穴を開けます。

この部分に直径40mmの穴を開けるわけです。

ホールソーを使います。これ、中華製のお安いやつ。Aliexpressとかじゃなかったけな?

振動ドリルではなく、ハンマードリルを使います。これじゃないと無理かと。こちらも中華製のお安いヤツ。確か6,000円くらいで買ったような。ですが、それなりに使えます。

いきなり開けようとするとなかなか開きません。結構大変。
で、ChatGPTに相談しました!
そしたら、小さな穴を先に開けておいた方が良いそうな。こうしておくと粉がうまく排出されるのでしょうね。

こんな感じに開きます。右にころがっているのはエアーコンプレッサーのブロワー。時折、これで粉を吹き飛ばすわけです。
穴ですが、モルタルが詰まっていたり、空洞だったり。まぁ、花壇作る時に、全部はモルタル詰め込んでいないのですね。
一か所だけ鉄筋にぶち当たりました。こうなるとコンクリートホールソーではダメ。
仕方ないので、ダイヤモンドホールソーを別途購入。(これは高かった・・・)
ですが、完全には切れず、曲げてなんとか対応。
ロートアイアン製作
お次はロートアイアンです。
部材を切る作業と溶接作業。

図面に合わせてカット。これ、ソリッドと中空混じっているのですが、見分け着きますか?
今やっているのはC型スクロールを溶接する場所を決めている作業です。
ちなみに溶接機はMIG溶接機。HitBox社のもの。

クランプで固定して

溶接。ちなみにワイヤーは今回1mmを使いました。これだけの肉厚となると0.8mmでは全然ダメです。ボルトも160Vくらいまで上げています。
この溶接機、200V、100Vどちらも使えます。作業用に200Vが来ているので、最初は200Vを使っていました。理由は前のアーク溶接機の場合、200Vでないと全然作業にならなかったからなのですね。ですが、今回のMIGは100Vでもまったく問題ありませんでした。
また普通のアーク溶接の場合、最初叩かないとアーク飛ばないのですね。こうなるとせっかく固定したものがずれたりします。MIGだと当てるだけでOKなので、こちらだと細かい作業ができます。
この後、ブラッシングとかしますが、この状態だと美しくないので、バンドを巻きます。
ですが、このバンドをどうやって曲げようか?というのが課題。
きれいに曲げるには???
考えた挙句、治具を作ることにしました。

余ったソリッド支柱の端に切り込みを入れて、そこにバンド材を差し込み、クイッっと曲げるわけです。この方法はうまくいきました。
最初はバンドの長さの見込みがつかなかったのですが、試していくうちに140mm程度にすればきれいに納められることを発見。

こうなります。このバンドも背面を溶接で固定。

まず最初に両端を取り付けます。ソリッド支柱ですね。
モルタルを流し込んで固定します。

その後、他の支柱もモルタルで固定するのですが、場所によっては中空の穴もあるわけです。そこにモルタルを入れると大量に必要になってしまうので、そういう場所には新聞紙などを突っ込んじゃいます。こうしておけば、空中でモルタルが固まります。

水糸張ってガイドにします。途中部分の支柱もモルタルで固定します。
完全に固まったら、ガイドを参考にしながら、レールを載せるため上部を斜めにグラインダで削ります。
お次はレール。

一本では長さ足りませんので、継ぎます。
慎重に正確に合わせて溶接。あとはグラインダで削ります。

手すりエンドはこんな感じで継ぎます。同じように溶接。真っ直ぐ正確に合わせるのが大事。
モンキーレンチが転がっているのは、微妙な調整するためにいろいろと工具を引っ張り出していたからです。

レールの溶接。
ちゃんと支柱に対して垂直?に着くようにマグネットホルダーで固定して溶接しています。


とりあえずついたところ。

色塗り作業です。今回は艶消しブラック。錆の上からでも塗れる塗料を使いました。これ、結構速乾で助かります。


出来上がり!
めちゃくちゃ質感良いですね。かなり重厚感があります。
さて、玄関前の手すりも作ります。

こちらは移動できるように足を付けました。

自立できるように補助にS字唐草を溶接。当初のデザインからは多少変更。


途中経過はほぼ同じなので割愛します。いきなり出来上がり画像です。
固定はしていないのですが、重量があるので、この状態でもしっかりしています。
まぁ、一応ネジ穴を開けておいたので、いざというときは固定してしまえば良いでしょうね。