アンティーク椅子の現状確認 (2)

ウォールナットのアンティークチェア
まずは現状の確認です。

 



ウォールナットアンティークチェアです。

全部で4脚あります。大小2脚ずつです。
男性用、女性用という感じでしょうか?

これはロンドンの住んでいるときにタワーブリッジにあるアンティークの倉庫で手に入れた物です。

話しでは1800年代とか。まぁ、プロではないので真偽は不明ですが、彫刻がすごくきれいなので気に入って買った品物です。

写真だときれいに見えますが、座る部分が完全にへたっています

1脚については完全に足が折れてしまいました。

もともと折れていた部分も結構あり、修繕の後があります。

(スミマセン、写真の背景がいまいちです・・・・。まぁ、自分の部屋で修理していますので勘弁してください 苦笑)


こちらは小さめの椅子です。
飾りが若干異なります。


折れていたのを修理したようなのですが、結局これは折れてしまいました。


モールをはずしていきます。

モールは釘と接着剤で留まっています。
これはべりべりとはがしてしまいます。

写真でもちらっと見えていますが、底がボロボロです。

実は、底には麻布でカバーされていたのですが、これが少しボロボロになっていました。
そうしたら、うちの犬がさらに引っ張っちゃったんですね(苦笑)


表面の布をはずしてみたところです。

この布も釘で留まっています。ひとつずつ丁寧にはずしていきます。

綿が乗っていますが、これはおそらく過去の修理の名残です。
普通は、綿を完全に白い木綿でくるんで、その上から外装の布をかけるからです。

たぶん、へたっていたので綿を足したのでしょうね。


裏側です。

本来は、全面麻布でカバーされているはずですが、破れてしまっています。

へたりの原因はWebbingの緩みです。
クロスしている布が緩んでしまっているので、全体が沈んでしまっています。

これを見ると構造がおおよそわかりますね。

クロスしている布の上にバネが乗っています。その上に台座を作り、さらに綿をのせてくるんでいるわけです。


Webbingの布をはずしにかかっています。

はずし始めて気がつきましたが、これも修繕のあとがあります。
要は、昔のWebbingが緩んでいたので、それに重ねてWebbingをかけていたわけです。

なので二重になっていました。

このWebbingもそうとうへたっていますね。この部分は相当のテンションをかけてはっているはずです。これがへなへなですからねぇ。


だんだんやっていくと、どんどん埃っぽくなってきます(^^;

100年昔の埃でしょうか?
アンティーク特有のかび臭さです(^^;

マスクしないとやばいです。
この辺で気がついたのですが、バネの当たっているところの痛みも相当ひどいようです。
なにやら黒い物が見えています。。。。