窓の修理

窓の腐り
窓枠が腐りました!!!

 


DIY作品ではないのですが・・・・。
さすがに年数が経ってきますとメンテナンスが必要になってきます。
家の修理ですね。前回はフェンスの修理などをアップしましたが、今回はやっかいなケースです。

な、なんと窓枠が腐った・・・・!

なんか、閉まりにくくなったなぁってのは感じてました。
黒ずんでるというのも気が付いてました。
確かに、腐ってるってのも気が付いていたのですが、他が忙しくって(^^;
で、はずしてみました。
窓の腐り
これ、強烈ですね!完全に腐ってる
格子部分が健在なのは、これは別部品だからです。パカッっととれます。
腐りの原因は水がたまったせいだと思います。
しかし、ここまでくるとパテ埋めなど無理です。枠を作り直さないとダメ。
窓の腐り
腐った部分の枠をはずしてみました。
こりゃ、完璧にダメですね。わらじ虫まで出てきました(^^;
で、作り直すわけですが、厚さを測るとほぼ45mm。
45mmの材はなかったので、張り合わせで考えることにしました。
窓枠の材料張り合わせ作業
40mmの厚さの檜が手に入りました。足りない部分は薄い板を張り合わせます。
(この後、45mmの栂がジョイフル本田にありました。今後はそちらでやろうと思ってます。)
早速、クランプの利用です。これは前回「お薦め工具」でも紹介した物です。
こういうときは便利ですね。
さて、窓枠の腐り部分をどんどん切っていきます。
けっこう奥までくさってます。
で、問題の無いところまで切ります。
窓枠の材料張り合わせ作業
これですが、向かって左が元の窓枠。
右は、新しい材を同じ幅でそろえた物です。
先の、張り合わせ部材を切り出しています。
つまり、この新しい部材を左側と同じように溝を作る作業をするということです。
これはもう完全にトリマーの出番です。(本当はルーターの方がいいですけどね~)
トリマーと治具
これですが、トリマーに自作の治具をを取り付けています。
トリマーにスライドできるガイドがあるのですが、それに5mmくらいの合板でガイドを作ったわけです。
これなら、より精度高く仕事が出来ます。
これで、まずは新旧部材の「組」からです。
新旧の組み合わせ
こんな感じに組み合わせます。
お次は、溝を掘ります。これもトリマーの出番。
新旧の組み合わせ
向かって右が古い窓枠です。
左が今回新しく作った窓枠。溝を掘り終わったところですね。
トリマーだと溝掘りは結構大変です。もともと面取り用ですから。
最初浅めに掘って、徐々に広げていかないとビットが焦げてきます。(^^;
まぁ、ビットと材の間に隙間ができれば問題ないわけです。材との間に隙間がないから木くずが焦げるんですね。
一度、電気のこぎりとかで仮で掘ると良いかもしれません。
組み合わせ部分
もとの窓枠との組み合わせ部分を作っています。
これもトリマー仕上げ。クランプで留めているのはこれまた自作の治具です。
これは板を2枚組み合わせた物。
ちょうどクランプで押さえている部分がガイドとなります。
これに3mmくらいの板を適当にはります。
で、これをトリマーで切っちゃうわけです。トリマーのガイド分きれいに等幅で仕上がります。
当然、ビットによって幅は異なりますので、ビットは決めておく必要がありますね。
これを作っておくと、こいつをガイドに出来るわけです。
さて、これで組み合わせ部分も削り出します。
窓枠組み合わせ
手前が元の窓枠。奥が新しく作った窓枠です。
ぴたっと合うように調整していきます。
窓枠組み合わせ
で、くみ上げた物がこれ。
これにステインをかけ色調整をして、ウレタンニスをかけます。
この窓枠は表側がアルミクラッドというアルミケーシングがつきます。
アルミでくるまれる側(つまり外側)にしっかり防腐する必要があります。見えないところなので、クレオソートでバッチリと防腐しました。
窓修理完成
窓ガラスを入れ込んで、枠を組み直したところです。
多少継ぎがあるのがわかりますね(^^;
あとは、これに金具を着け直して完成です。
まぁ、ここまで腐った場合は、窓枠だけ買い直せばいいのかもしれませんが、もったいないので、作ってしまいました。