アンティークフレームをばらす (5)

アンティークチェアのフレームをばらす
アンティークチェアのフレームをばらしていきます。

 


今回ですが、ばらしていくとフレームが壊れちゃいました(>_<)

アンティークチェアのフレームはずし

まぁ、緩んでいたところに力がかかってしまったのが原因ですね。

とりあえず、フレームを組みなおしますので、まずは接着部分をきれいにはがすことにします。

アンティークチェアのフレームはずし
これは折れている足。よく見ると膠ががこびりついています。

アンティークチェアのフレームはずし

これは背もたれ部分。外れしまったジョイント部分です。

ダボ穴は残っています。

アンティークチェアのフレームはずし
こちらも同じ。
ダボは残っています。

アンティークチェアのフレームはずし

フレームトップ部分はこんな状態です。こちらは特にはずす部分はないです。
釘は全部抜きました。

この彫刻は・・・正直すごいです。

アンティークチェアのフレームはずし
スプリングを全部取り外しました。

アンティークチェアのフレームはずし

膠はお湯で洗います。

そのための刷毛ですが、使い古しの刷毛を使います。

アンティークチェアのフレームはずし

これをこういう風に切っちゃうわけです。

アンティークチェアのフレームはずし

トレイにお湯をはります。熱湯です。

アンティークチェアのフレームはずし

で、ごしごしとこするわけです。

普通はこれできれいに取れます。
膠は早い話ゼリーと同じ。(グミといってもよいですね)
なので、お湯でとけてしまいます。

ですが・・・

どうも、この足の修復には木工用ボンドを使ったようですね・・・・。
普通、膠だと白くなりません。

木工用ボンドだとゴムみたいに残っちゃいます。
なかなかきれいに取れないんですね。
だからアンティーク補修に木工用ボンドはだめなわけで。

アンティークチェアのフレームはずし

なんとか落としました。

まだ白いのが多少残っています。こういう細かいところに残ってしまうんです。

アンティークチェアのフレームはずし
こちらの方はもっと明らかですね。こりゃ木工用ボンドの仕業です。

継いである場所とかは注射針でお湯を流し込みます。

たとえば、ほぞを組んでいるところなどはドリルで小さな穴をあけてそこからお湯を注射針で流し込んじゃうわけです。

これで簡単に外れます。

しかし、今までがっちりついていたのが、お湯につけるだけで簡単にはずれる。
しかも接着材もきれいに取れてしまいます。
ある意味すごいです。

アンティークチェアのフレームはずし
さて、こんな感じですね。

お湯につけましたので、数日かけてしっかり乾かします。

次はこのバラバラ状態を組みなおしていくわけです。