日本の建材なぜ高い?
私なりの答えが「規格」です。
まず、日本。
日本は、関東間と京間で、すでにサイズが異なるのはご存じの通りでしょう。
畳サイズもマンションサイズとかあります。
ドア、窓は各ハウスメーカ同士異なります。
ドアパネルだけの交換は簡単ではないです。
でも米国は2x4規格です。
米国ではドアは2インチ刻み用意されています。
ドア枠は別の会社のでも大丈夫。
パネルとドア枠が別の会社のでもちゃんと吊れるんです。
別の枠でも大丈夫ということは、ヒンジの配置、ラチェットの穴配置が同じと言うことです。
ドア金具も米国製は良くできています。
ドア金具も米国製は良くできています。
ラチェットの深さをカンタンに調節できたりします。
実は、日本の建具屋さんがこれを見て、しきりに感心していたくらいです。
要はどのドアでも合うと言うこと。ホームセンターで買ってきたドアが簡単にはまるんです。
窓もそうです。
開口サイズさえ合えば、どのメーカでも入ってしまいます。
前の記事で、米国では設計会社、建材資材供給会社、施工会社が異なることを書きました。
つまり、建材に関して、どこのメーカのを使うか決められると言うことです。
グレードを上げたり、下げたり自由です。うちも2階のトイレのドアとかはグレードを下げフラッシュドアです。
グレードを上げたり、下げたり自由です。うちも2階のトイレのドアとかはグレードを下げフラッシュドアです。
日本の場合は、メーカごとに使っているものも異なる。
規格がそれぞれですから、どうしても歩留まりが悪い。
そのため、コストが高くなるのでは?と考えています。
もう一つ、重要なのが、消費者の考え方です。
もう一つ、重要なのが、消費者の考え方です。
欧米では、家は自分で手を入れますし、保守も自分でやる。
また、無垢のドアは反るのがあたりまえ、板張りの床が鳴るのが当たり前。
という感覚があります。それに対して日本では
・ドアが反ったらクレーム、
・床が鳴ってもクレーム
・床が鳴ってもクレーム
業者の話では、日本の住宅はクレーム産業。
ある業者さんの話では、お客様が脳外科医の方で、数ミリ単位の難癖をつけてきたそうです。
まぁ、仕事柄わかりますけど、家にその精度を求めるのも・・・・。
だから、単純に輸入住宅やっても採算とれず、どうしても2~3割金額のせないとやっていけないようです。つまり、建材は安くとも、
輸入住宅の値段が高い理由が
ここにあります。
また、各メーカは、反らないドア、鳴かない床の開発に一生懸命研究開発費用をかけます。反ったり、鳴ったりはクレームの対象だからです。
その結果、すっごく良くできたイミテーションができあがります。
木の粉を接着剤で固めた床材とか・・・・で、その結果がシックハウス。
何か変じゃありませんか?
要は、消費者である我々が
コストを押し上げた上に
不健康な商品を作らせている。
(消費者にすべての
原因があります。)
2x4建築させるには大工2名で充分です。
だいたい、建材コストと同じくらい。
なので、2000万円あれば、豪邸が建つ計算になります。でも、輸入住宅は作りは簡素です。多少のずれとかあるかもしれません。
でも、どうせメンテするから、それでいいんです。家は成長するものですから。
で、それをクレームとするわけなので、成り立たない。
家を安く作りたければ、自分自身の発想を変えなければダメです。日本の住宅で、配管とかそういうのを隠しちゃうのも私としては疑問に思います。
だって、メンテナンスしにくい
だって、メンテナンスしにくい
じゃないですか?
こういうところにもコストが高くなる理由があります。時折、うちにも住友林業さんがメンテナンスにきます。
ドライバー片手に。
ドライバー片手に。
でも、うちではやること無いんですよね~。全部私がやっちゃいますから。
彼のコストも乗っている訳なんですよね。
その分安くしてもらいたいよなぁ・・・(笑)